「俺、やっぱりやだ。違う、ってわかっててもお前とカズマが一緒にいるとこ見るの」



陽斗?



「ライブの前も、途中もずっとカズマの横にいただろ?なんかすげーいい雰囲気に見えてくるし…」



陽斗、それって…。



「あ〜、もういやだ!」



抱きしめていた体を離し、陽斗はボスッと椅子に座り込んだ。



顔はこっちを見てないけど。



「本当はお前だけに歌いたかったのに、カズマが側にいるから悔しくて…」



陽斗、ヤキモチを妬いてたの?



私がヒカリさんに感じてたように、陽斗も同じことを考えてたの?



「陽斗、大好き!」



今度は私から抱きついて、私からキスをしたんだ。



びっくりしていたけど、陽斗の顔は真っ赤で。



こんな陽斗の顔は誰にも見せたくない!



私だけの陽斗なんだよね。


大好き、大好き!陽斗!