「あ、ありがとう……いただきます」
すぐに折れてしまう自分の意志の弱さに反省しつつ、おそるおそるポップコーンを手に取る。
それを口に含んで食べると、ほどよく塩味が効いていて、とてもおいしかった。
「ん、おいしい……」
映画館で食べる塩味のポップコーンが一番おいしい気がする。
スーパーなどで売っているポップコーンとはなにかが違い、ずっと食べていられそうだ。
「ほら、もっとたくさん食べていいんだよ」
橘くんの言葉に甘えて、ついついポップコーンを食べ進めてしまう。
この絶妙な味が、食べる手を止めさせてくれないのだ。



