「一緒にお昼食べるのかな」 「本当に付き合ってんだ、あのふたり」 途切れ途切れに聞こえる話し声。 全部聞き取れないからもどかしい。 一体なにを言われているのかと怖い気持ちでもあった。 「姫野さん?」 「あ、うん……!行きます!」 橘くんは固まる私を見て不思議そうにしていたため、慌てて反応を見せた。 そのあと一緒に食堂へ向かったけれど、他クラスの視線も痛くて。 この生活がいつまで続くんだろう。 正直、考えただけでも気が遠くなりそうだ。