確かに映画館なら2時間ほど周りの目を気にせずに済むし、そのあとは映画の話がネタになる。
映画館なんとかなるかもしれない。
「おっ、天音の目が輝きを取り戻した」
「ありがとう芽衣ちゃん……!映画館にする!」
「周りの目ばかり気にしないで、ちゃんと楽しむんだよ?誰も天音を責めるわけないから」
「う、うん……楽しめるように頑張るね!」
橘くんは自然に接しようとしてくれているのに、私は周りの目を気にしてばかり。
少しでもデートに集中しなければ。
「デートって、そんな頑張るって気合い入れるものじゃないんだけどな……自然体だからね?」
「うん!自然体で頑張ります……!」
とにかく橘くんに迷惑をかけてはいけない。
細心の注意を払って、デートに挑むんだと心に決めた。



