「あー、天音がここまであいつに惚れて……」
「えっ……と」
「いい?ちゃんと言うのよ。
そろそろ変な行動に起こすからね」
「う、うん……頑張る!」
ちょうど今日、橘くんの家に行くことになっていた。
どうやら両親が帰ってくるのが遅いらしく、ふたりでご飯を食べることになったのだ。
さらには橘くんと一緒にハンバーグを作る予定だ。
楽しみで、今からワクワクしていた。
けれど、周りから見れば橘くんは少し重いんだ……あまり意識したことがなかった。
どうしてもそのように思えない中で、私は放課後になるのを楽しみに待っていた。



