その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜




「そのうちパクッと食べられるからね、今のうちに暴走を止めとかないと知らないよ。たぶん天音が直接言うのが一番でしょ」

「食べられ……!?
ど、どうしたらいい?」

「そうね……『重いからもう少し私の気持ちも考えて欲しい』でいいんじゃないの?」

「そ、そんなの失礼では……嫌われちゃう」
「あいつが嫌うってないでしょ」


そう言って、芽衣ちゃんは橘くんの席へと視線を向ける。

私もチラッと向くと、視線に気づいたのか。
橘くんとぱちっと目が合った。


彼はニコッと笑い、私も笑い返す。
そしていつも『好きだな』と思うのだ。