いつもより強引で深いキスに、ギュッと目を閉じて受け入れる。
「そんな不意打ちはズルいよ姫野さん」
「……へ」
「俺のこと、好きになってくれたの?」
その言葉に対して一度うなずく。
恥ずかしかったけれど、これが事実なのだ。
自覚した今、さらに好きという感情があふれてしまいそうになる。
「やっと姫野さんの心も俺のものに……嬉しい、好きになってくれてありがとう」
「お礼を言うのは私で……ありがとう、橘くん」
彼が笑うから、私もつられて笑う。
すでに私の心は、橘くんでいっぱいになっていたようだった。
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