その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜




「はぁ……ダメだ、どうしてこんなにも純粋なんだろう。じゃあ今から試して……」

「天音、宿題する手が止まってる」
「は、はい……!ごめんなさい」


そのとき、芽衣ちゃんに宿題を中断してしまった私を注意されて。

慌てて問題を解き始めた。


「俺、日下部さん嫌いだなぁ……俺の姫野さんをすぐ奪ってくるから」

「奇遇ね、あたしもあんたが嫌い。
すぐ天音に手を出そうとするから」

「それで姫野さんが嫌がっていたら日下部さんが怒る理由もわかるけど……」


どうしよう、また橘くんと芽衣ちゃんの間によくない空気が流れてしまう。

前までは橘くんのことを王子様だと言っていたはずなのに、今では嫌っているのがまるわかりだ。


それに橘くんまで芽衣ちゃんを嫌いって……なにかいい方法はないだろうか。