その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜




「はい、これで帰る準備は万端だね。
今から俺の家に行こう」

「でも今日はもう遅くて……」

「ほら、家なら誰にも邪魔されずに姫野さんとたくさんイチャつけるんだよ」

「迷惑だと思うから、また今度でもいい……?」

「姫野さんの存在自体が神の域に達するほど尊いのに、迷惑と思う人がいるはずないよ。でも姫野さんのご両親が心配するのか……大事な娘さんを預かっている身なんだ、ここは一歩引いてまた後日にするよ」


私が断ってしまったばかりに、橘くんが落ち込んでしまう。

せっかく誘ってくれたのに断った自分が恨みたくなり、謝罪しようとしたけれど……。


「ちょっと待ちなさい。
後日もなにも、今すぐ天音と別れて!」

「えっ……」


また芽衣ちゃんの口から別れる趣旨の話をされる。