どうしてかと伝えると、突然腰に手をまわされて、橘くんの膝の上に座らされてしまった。


そして今、橘くんに責められているのである。


「わかってない姫野さんは罪深いね」
「ここ、教室で……」


足を軽くパタパタさせたけれど、橘くんが離してくれそうな気配はない。

幸い、教室に残っているのは橘くんのみだったため救われたけれど……もし誰かが入ってきたら、どのように思われるかわからない。


それに……橘くんに触れられるたび、胸がドキドキしておかしくなりそうだ。

だからこそ余計に彼から離れたかったけれど、それを許してくれない。