下着を見たいだなんて……それに、こんな魅力のない私のを見たところで不快な気分にさせるだけだ。


「そういうことは、もっとスタイルの良い人に頼むべきかと……!私のなんて、魅力ひとつないです!」

「それでも見たいって言ったら?」
「は、恥ずかしいです……」


見せているわけではないけれど、ぶわっと顔が熱くなり、両手で顔を覆う。

まさか橘くんにそんな趣味があったなんて……。
やっぱり胸が大きい人とかが理想なのだろうか。


「うん、姫野さんの照れ顔が見られたから今日は諦めるよ。じゃあとりあえず今から勉強に入ろうか」


橘くんは勉強モードに切り替わったかと思いきや、私を抱きしめたまま離そうとしなくて。

結局しばらくの間はその状態のまま、わからないところを教えてもらっていた。