その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜






橘くんの家にお邪魔するのは二度目だった。

誰もいないということで、前回案内された場所であるリビングで勉強するのかと思いきや、橘くんの部屋に案内された。


橘くんは一度リビングのほうへ行き、私ひとりが部屋に取り残される。

モノクロに統一された部屋はきれいに片付けられており、落ち着いた空間になっていた。

壁際に設置されているベッドのシーツや布団まできれいに整えられているため、きれい好きなのかなと思った。


「失礼します……」

部屋の真ん中には折りたたみ式のテーブルが用意されており、ここで勉強するのだと思った私は床に座る。

もちろん正座で、橘くんが来るのを待った。