「あれ……?」 ただ数台設置されているベッドのうちの一台だけが、カーテンを閉められており。 中に人がいるのだと分かった。 もしかしてここに橘くんがいるのだろうか。 万が一、間違っていると恥ずかしいため、いつでも出られるようにドアの前で声をかけてみることにした。 「橘くんは、いますか……?」 その後、数秒間は沈黙が流れて。 いないのだろうと思った私は、保健室を出ようとしたそのとき。