アイドルな彼の愛は重すぎる。





彼は指紋認証なるものでエントランスを開
け、

ついでに私の指紋まで登録させられた。




彼の後ろをトコトコ歩いて、


エレベーターに乗り、



どんどん上がっていく階数がやっと40になって止まったときは気絶するかと思った。



「…あの、最上階ですか?」




エレベーターが開いた瞬間1つの玄関しかなく、迷いなく彼はそこへと歩いていく。



私が何となく聞くと、




「そうだよ」と言ってから彼は「…ぁ」と声を漏らして勢いよく振り向き、





「高所恐怖症とかあった?怖いならすぐ低い階にでも別のマンションにでも変えるから言って」



と必死そうに言われて、



「いやいや、滅相もないです」とよく分からない返事をしてしまった。




第一、ただ今日泊めてもらうだけの人間にそんなことする?



お金が捨てるほどにあるという自慢かしら?



…というか今気づいたけど、女1人で男の人の家行くのはこう…色々危なくないか?



いや、


でもこの人は明らかにおモテになる方だし、



私みたいな平民へはボランティア精神だろう、



たぶん。