それから少しして、



着いてきていた大河がヒカリさんの家に入ってきて





「…良い雰囲気のところすみません。先輩に報告です」




「先輩と俺、ユニット組むことになりましたから」






「…早く復活してくださいよ、俺らで天下取るんだから」






ぶっきらぼうだけど少し照れながら言う大我に、





「…僕たちなら世界も余裕だよ」






そう不敵に返した光貴くん。














『みかげのヒカリになる』






美影の言葉でアイドルになった彼は、




『ヒカリ』として、


美影に見つけられるべくアイドル界の頂点に登り詰めた。






そして、





彼は本名の『光貴』として再びアイドル人生をスタートさせた。






その隣には、



アイドルとしての彼が誰より信頼を寄せる『大河』がいる。





日本一のアイドル事務所ツートップの彼らのユニットは



あっという間に誰からも追いつかれないほどの輝きを手に入れた。






その輝きは、




美しい影が無ければ生まれないものだった。







   『アイドルな彼の愛は重すぎる。』



               おしまい