それから、大河の家での生活が始まった。




久々に学校に行って、




『家庭の事情で休んでいました』と、



保護者がいないにも関わらず大真面目な顔をしたら先生たちは納得し、




というか、




私が特待生であり首席であったのがうまいこと効いて、すぐに戻ることが出来た。







…勉強、大事。







とかなんとか思いながら学校生活も再スタートし、





落ち着いた日々の中で、





最近、寝るときに同じ夢を見るようになった。






私がヒカリさんに拾われたあの公園。





いるのは、幼い女の子と男の子。






どちらも、親に愛されずにいる子供。




男の子は8歳、女の子は5歳。




家を抜け出した2人は度々そこでお話をして、孤独を紛らわせていた。





ある日の夜、







女の子が泣きながら家を飛び出すと、





男の子も同じように、公園にいた。







笑顔で微笑みかける男の子に、




最近テレビで見た、とある存在を重ねた。








そして、女の子は言った……。