だんだんと日付感覚が無くなってきた。



今日っていつなんだろう。





「……美影ちゃん?」






…ヒカリさんが話しかけてくるから、




答えてあげなきゃ、いけない。






それでも、




心ごとつっかえているような状態で言葉なんて出てきやしなくて。






何も返せない私の頭を




彼は優しく撫でるだけで。





この冷めた世界に存在する唯一のあたたかさに、



目を閉じて私が眠り始めたとき。









「……ごめんね、美影ちゃん」




「好きになってごめん」








自分自身を否定するそんなあまりにも苦しすぎる謝罪をした彼は、





世界にたった1人の大切な女の子を





脳に焼き付けるように、優しい瞳で見つめていた。