次の日も、その次の日も、
本来ここにいるはずなら行ける学校にも行けない。
1日中、
苦しいほど純白なこの部屋にいる。
彼に抱きしめられて、
彼に「いい?」と聞かれたら頷いてキスをして、
たまに、キスマークもつけられる。
それだけのこと。
拘束はされていないけれど、
私が彼の視界から消えて、
例えば水を飲みに行っただけでも、
彼は慌てて私を探しにきて
私の姿を見つけては「…良かった」と言って、私の存在に安心している。
狂っている世界だと思う。
私の世界にはヒカリさんしかいなくて、
ヒカリさんの世界には私しかいない。
…もう私には彼への恋愛感情は分からないものになっていて、
ただこの目の前にいる苦しんでいる人を救いたいというだけだった。
…そんな、私の気持ちに彼が気づかないわけがなくて。
だんだんと、彼と視線が合わなくなる度に
とんでもなく苦しそうな瞳をする。