私の背にはどこの店だか分からないシャッターがあり、



その前に大河がいる。




彼は真剣そうな眼差しで、



「…担当直入に言う。あんたはヒカリ先輩から離れた方がいい。」



そんなことを言われた。




その言葉に私は、



「…だから私はこうして出てきて、もう帰らないつもりです。」



と返すと、


彼は少し驚いたような顔をして、そして、




「…それは、先輩の病的な愛情に気がついたから?」



と、不思議なことを言われる。





病的な…愛情?





いや、だって彼は私の保護者的な存在でいてくれただけで、


そんな愛なんて、無いでしょう?





首を傾げて何も言わない私に、



大河は、一度深呼吸をしてから、
決心をしたように言い放った。










「先輩はカメラの映像やGPSで君の行動を管理してる。それに気付いて離れてるのかってこと。」







…それはあまりにも信じられないことだった。





それから大河に教えてもらったその事実は私を酷く困惑させるのには十分な話で…。