アイドルな彼の愛は重すぎる。




次の日。



いつも通りの朝。





ヒカリさんと笑顔でお話しながら朝ごはんを食べて、学校近くまで送ってもらって。




いつも通り、学校に行って。





何も変わりなく。





…私の心以外。





今更だけど、



この学校に首席で入学した私は学費免除の特待生で。



勉強してる間は、心を無にできるから。



何もない空っぽの頭に知識を詰め込めば有能になった気になるし、



辛くごちゃごちゃした中身を押し出すように、知識を詰め込むことも出来る。




…なのに、今は上手く勉強できない。



このモヤモヤは、勉強じゃどうにも出来ないくらいなのか。



そんなことに悩みながら1日を過ごし、



学校なんて、すぐに終わってしまって。







家に帰って、また勉強して、そして思う。



あぁ、また外に行きたい。




夜の、外に。




自分の孤独に触れた昨日は、自分らしくいられた気がして落ち着いたんだ。





今日だって平日。

 

なら、バレない。




また私は昨日みたいに、黒のロングTシャツにスキニーを履いて、黒スニーカーを履いて。




こういう、私の私服は全部この家にあったものだ。



『自由に着ていい』なんて言うヒカリさん。




家に女の人の服が、



下着まであるのは、



…そういうことですよね?






その事実に苦しくなる私は、



気づいてはいけなかったヒカリさんへの思いに、



きっと、気づいてしまったんだろうと思う。