アイドルな彼の愛は重すぎる。


 

小さな頃からの、たくさんの出来事。


親に愛されず過ごしてきたこと、


とうとう捨てられたこと、


気にしてない、と笑いながら    



本当は、辛い。



まるで死ぬ前の走馬灯みたいにその苦しさが全部蘇ってくるその夢は、



あまりにも、地獄で。



あぁ、ヒカリさんにも捨てられる。



いいや、当たり前だ。



ここまで良くしてくれたんだから、お礼を言わなきゃ…。




…あぁ、またひとり………。




「………もう、いやだ…ッ」
  




現実がくっきりと目に映り出して、


それでも、大粒の涙で視界は見えなくて。




だけど、不意に聞こえたその声は。



「…美影ちゃん、僕は君を捨てたりしないよ」



"ここ"にある、本物の声だった。