アイドルな彼の愛は重すぎる。





…そして時間はすぐに過ぎ、掃除時間になった。


私に彼氏ができたネタにみんなが飽き、内心ガッツポーズをしつつ、


教室でほうきをしていたとき、



「そういえばお前の彼氏ってどっかで見たことあるんだよな」


と同じくほうきをしている野球部男子に話しかけられた。


「え?会ったことあるの?」


と返すと、「いや、それはないけど…」


と即座に言われる。


「マスクしてたから目元しか見えなかったけど、やたら美形だったな」


と言う男子に、


「あー、それは確かに」と返す


「だよな、うーん」


と依然として悩んでいる男子だけど、答えは出なかったみたいでその話は終わった。





そうして何事もなく午後の授業も終わり、今日1日の学校もおしまい。


近くの駅から電車に乗り、 


あの超高層マンションの最寄駅に到着。



トコトコと歩いてすぐに着き、



昨日教わった通りに、指紋認証、カード認証で家に入る。