そのあとは、
ヒカリさんに「お風呂に入ってきなよ」
と言ってもらったので、ありがたく入らせてもらった。
お風呂はとんでもなく綺麗でピカピカな大理石みたいで、
…少し気になったのは、
私の部屋の隣にあるお風呂場も、
部屋同様真っ黒の空間だった。
大理石も、黒。
浴槽も、美しい黒。
まるで、"私のため"に作られたみたいな…。
って、そんなのは考えすぎか。
お風呂を存分に満喫させてもらって、
出ると、黒いモコモコのルームウェア、ついでに下着も置いてあった。
ヒカリさんかっこいいし、女性のものもあるんだろう。多分。
それにしてはやけに私の背丈とかにフィットするから、
またちょっと、驚く。
脱衣所から出て、
リビングに戻ると、
もう、電気はついていなかった。
ヒカリさん、どこに行ったんだろう?
申し訳ないけど何も見えないから、
電気だけは付けさせて欲しい。
そう思って、電気のボタンを押そうとしたそのとき、
バチッ、と勢いよく辺りが明るくなって、
目の前にヒカリさんが現れた。



