自分のことなのに何だか笑える。



今日は誕生日なはずなのに、



実は親が本当の親じゃなくて、17歳の誕生日ぴったりに捨てられましたってね。



学校から帰れば家の中は空っぽだし、なんか札束入った茶封筒だけ置いてあるし。



『あなたのことは捨てた』



というのをお母さんからのメールで見たとき、



あぁ、



親子の絆というものはメール一本で途切れるほどのものだったんだなぁと実感した。




…と、まぁそんな緊急事態でも



全く取り乱さないのは、別に生きることに執着していないから。



別にどれだけ生きたってどうせ最期には死ぬんだし、



まぁ今死んでも変わらないかなって思う。



札束の入った封筒はしっかりと頂戴して、



近くのコンビニ目指してテコテコ歩く。