私は折原有莉。桜庭高校の3年生。

私はバンドのギターボーカルを務めてる。

音楽が好きなんだ!
「なあ有莉」

「なに?」

今話しかけてきた奴は黒畑涼介。高校に入ってからすぐ仲良くなった親友。

も、もちろん恋愛感情なんてないからっ!

「今日くらいは見にこいよ」

「え、なんでー。面倒」

「いっつも面倒面倒って。」

そう、私は毎日 涼介からバスケ部の練習を見に来ないかと誘われるんだよね。

そりゃあ見に行きたいよ?でも、私達なんかカップルみたいに思われてるみたいで(もちろん付き合ってないよ!)下手に見に行くとからかわれるんだよね。

「有莉、見に行こうよ!」

「美月…。それ単純にさ…」

「もちろん!元気を見に行きたいから!」

「美月、やめろよ、恥ずかしいだろ」

「格好いい元気を見たいんだもん!」

この人達は佐山美月と、橋本元気。2人は付き合ってて、ほんとに気持ち悪いぐらいお互いのことが大好き。

「はいはい、痴話はよそでやってよね」

「有莉~。冷たいなあー」

「今日の放課後練習だから」

「おっけー」

美月とは仲がいい。私が入ってるバンドのキーボードと効果音を担当している。