『───梓。』
ふわふわと、体が宙に浮いているみたいだった。
無重力なその場所が果たしてどこなのかすら考えることをしないくらい、すごく暖かい空間。
どこからか私を呼ぶ声が聞こえる。
『全然反応ないやん!相変わらず無愛想なんか?』
『俺達のことを忘れてしまったかな』
『あはは。そんなわけないでしょう』
少し歩いたら、3人の人影。
笑い合っているその人達を見て、これはなんて心地がよくて幸せな夢なんだと。
どうしているの?ここはどこ?
近藤さん、沖田さん、朔太郎……。
『なぁんだ。本当に可愛い女の子になってる』
ふふっと、沖田さんは笑って見つめた。
『全く妬けるなぁ』なんて冗談を言って。
『梓!なんやお前、相変わらずボケーっとしやがって!』
朔太郎。
朔太郎、私ね…あなたに伝えたいこといっぱいあったんだよ。
それでたくさん謝りたかった。
『そんな辛気臭い顔すんなやーー!お前は笑ってりゃええんやでっ』
だって、朔太郎本当は痛くて怖かったんでしょ…?
私が変わってあげられたらよかった。
謝罪もお礼も、いっぱいいっぱいしたかったんだよ。



