にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光


「ちゃんと、体休めてますか?」



「…」



「ご飯もちゃんと食べた方が…」




「ちゃんと、生きてるんで…
大丈夫です…」



「でも、お休みも…」




「冷めますよ…牛丼
あなたは、大丈夫なんですか?」



「え…?」



「この前、病院の売店て…
どっか悪いんですか?」



「…あ、アレは…
私、看護師なんです
だから…仕事帰りに寄っただけで…」




「…」



心配してくれてたのかな…?




「じゃあ…この前一緒にいたの
医者とか…?」



「あ、焼鳥屋さんでですね…
はい、研修医ですけど…」



「へー…」



「なんで…」




「借りた漫画
医者と看護婦の恋愛だったから…」




「読んだんですね
アレはたまたま…

よかったら
返却前に
1巻から貸しましょうか?」




「いや、別に読みたかったわけじゃないんで…

じゃあ、お先に…」




原さんは食べ終わると

先に店を出た