にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光


「最近、結婚式の打ち合わせが
忙しいみたいで帰りが遅いけど
今日もどぉかな…
明日生が帰ってきたって連絡したら…」



「いいよ、別に
あ…また、帰ってくるから…」



「そぉ?」



「うん…
どんな人なの?相手の人」



「同じ会社のね、上司なの
結婚したら海外に転勤かもしれないって…
それで結婚式も少し早まってね…」



「そっか…
…優しそうな人?」



「お母さんもまだ2回しか会ってないけど
しっかりしてて、優しそうな人」



「…じゃあ、安心だね…

美月(みつき)は?」



「就職活動が終わってね
来年から就職」



「美月、結局、大学行ったの?」



「明日生、ずっと帰って来てなかったもんね
美月、高校卒業して、大学行ったの

明日生も、ホントは
大学行きたかったんでしょ
高校の授業料だって
気にすることないのに…」



「別に、ちゃんと就職できたし
育ててもらっただけで
感謝してる
今も、不自由してないし…」



「そぉ…それなら…」