にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光


うちにご飯を誘ったけど

原さんが迎えに来てくれて


原さんのアパートで飲むことになった




「原さんて、きょうだい、います?」


聞いちゃ悪いかなって思ったけど
聞いてしまった



「姉と、妹…」



「へー、3人きょうだいなんだ」


義理のご両親のお子さんかな…?


「私は、ひとりっ子だったから
きょうだいいたら寂しくなかったかなって
たまに思う…」



「寂しいの…?」



「んー、寂しいのかな…
ひとりも慣れたけど」



原さんは黙ってビールを飲んだ




「最近、実家帰りました?」



「いや…ずっと帰ってない」



「帰ったら?
みんな、待ってるかも…」



「…どぉだろ…」




原さんも、きっと寂しい人



だから私は放っておけなくなるんだと思う

踏み込んでしまうんだと思う