君色パレット



鼻歌を歌いながら近づいてくる足音に変な汗が溢れてきた。


来る!来る!

だんだんと大きくなっていく足音が消えた。


…来たー!!!


ガラッ

「・・・」




あたしはただの通りすがりでーす。


決して覗いてなどしていませーん。


あたしは盗み聞きしかしていませーん。


しかも何にも聞こえませんでしたー。


だから盗み聞きもしていませーん。



…う~
痛い視線を感じる~!



顔を見れない!!

渚なのか女の子なのか。



どっちでもいいからとりあえず!


早く閉めて!

Shut!!ドア!!

ドア!!Close!!!