「ダメだ。わからへんわ。降参。教えてもらおか?」
「なんか、急に嫌になってきた。 お前は、相方の幸せを心からおめでとう思ってないやろ。」
そこへ、マネージャーが入ってくる。

「朝からお前らは騒がしいな。」
「おい、この高岡が結婚するってよ。言っとくがよしのじゃないぞ。」
「お前は、ペラペラ喋んなって言ったばかりだろーが。」
「おお、知ってるよ。」
「なんだ知ってんじゃん。」
「会社やマネージャーには、一番最初にナシ通すだろ。」
「え!なんだよ!まずは相方が一番先だろうがよう。で、で、相手は誰だか分かってるの?」
「カホだろ?前までうちらの番組のスタイリストのアシスタントやってた子。ほら、今は、嶋崎さんのとこのショーにもいるじゃん。桜山カホ。」
あっさりとマネージャーが暴露する。

「そう思うと、今はカドの方が接点あるんじゃね? 高岡は、どうやってあの子口説いたのよ。全然ノーマークだったよな。」
とマネージャーはブツブツ言っている。

「カホ?……………あーーーあー!? 嘘だろ? 」
カドは、めちゃ大きな声を張り上げて
なんだよ。その反応は。
「お前どーすんだよ!」
「何が?」
「視聴者に示しがつかねえじゃん。今までは笑い取るための嘘でした。俺は実はロリータ好きです。しかも80年代のフレンチロリータです。巨乳より熟女よりそっちが好きですってラジオで言うのかよう!?」
「うーるせーな!てめえは!」

横でマネージャーが腹を抱えて笑い出し、
「そのままその漫才やれば?ウケるってー。」
「ヤダよ!」