一緒のタクシーに乗る。
「もう記者は張り込んでないんですか?」
「んー。まあたまにね。 もう芸能界もネタがなくて困ってるんだよ。」
「ふうん。」
その前は喧嘩別れしたみたいに気まずくなって、もうこのまま本当に会わなくなるんだろうと思っていたのに、またこうやって偶然に会う。
まあ、こういう業界の忘年会なんてだいたい場所は決まっているからな。
神様に感謝だ。
「…………うちで飲み直そうか。」
「……………。」
カホは少し迷っている。 前なら無邪気に行く行くって言ってたくせにな。
「もう、高岡さんの部屋は行かない方がいいって思ってたんだけど。」
「なんで?」
「…………彼女さんたちに悪いから。」
「いないっつうの。それも、たちってなんだよ。ハーレムみたいだな。」
「違うの?」
「アホか。お前は、なんかすごく誤解してるだろ。俺は今めちゃくちゃ忙しいんだぞ。女とイチャコラしている暇は全然ない。」
「ふうん。」
俺はため息をつく。
「それに週刊誌に撮られちゃいますよ。」
「別に、俺は構わない。」
カホなら、噂になったっていい。投げやりな気持ちになる。
カホは、苦笑して
「まあ、私が付いて行っても下っ端のお笑い見習いの少年がかばん持ちしてるみたいにしか思われないもんね。」
「なんだ、それ?」
俺は思わず笑う。
「やっぱり行くよ。仕事のこととか高岡さんと話したいことがいっぱい。」
俺はなぜかホッとする。
前と変わらず、こういう関係でいられることに。
一緒の時間を過ごす事ができるなら、なんだっていい。
「もう記者は張り込んでないんですか?」
「んー。まあたまにね。 もう芸能界もネタがなくて困ってるんだよ。」
「ふうん。」
その前は喧嘩別れしたみたいに気まずくなって、もうこのまま本当に会わなくなるんだろうと思っていたのに、またこうやって偶然に会う。
まあ、こういう業界の忘年会なんてだいたい場所は決まっているからな。
神様に感謝だ。
「…………うちで飲み直そうか。」
「……………。」
カホは少し迷っている。 前なら無邪気に行く行くって言ってたくせにな。
「もう、高岡さんの部屋は行かない方がいいって思ってたんだけど。」
「なんで?」
「…………彼女さんたちに悪いから。」
「いないっつうの。それも、たちってなんだよ。ハーレムみたいだな。」
「違うの?」
「アホか。お前は、なんかすごく誤解してるだろ。俺は今めちゃくちゃ忙しいんだぞ。女とイチャコラしている暇は全然ない。」
「ふうん。」
俺はため息をつく。
「それに週刊誌に撮られちゃいますよ。」
「別に、俺は構わない。」
カホなら、噂になったっていい。投げやりな気持ちになる。
カホは、苦笑して
「まあ、私が付いて行っても下っ端のお笑い見習いの少年がかばん持ちしてるみたいにしか思われないもんね。」
「なんだ、それ?」
俺は思わず笑う。
「やっぱり行くよ。仕事のこととか高岡さんと話したいことがいっぱい。」
俺はなぜかホッとする。
前と変わらず、こういう関係でいられることに。
一緒の時間を過ごす事ができるなら、なんだっていい。


