カホが来るとわかって、俺は慌ててシャワーを浴びていると、思いのほか早くカホはやってきた。
久しぶりに顔を合わせただけで、俺の胸はきゅんとする。
かわいいじゃねえかよ。あいかわらず。。。
諦めようと思っていたこの気持ちも、またこうやって会ってしまうと変な欲張りや期待を膨らませてしまう。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、カホは100万ドルの笑顔で言う。
「こんばんは!高岡さん、久しぶり!」
「おう。」
カホは、俺がシャワーから上がってパンツ一丁で上半身裸でタオルを肩にかけたままの格好を見て、顔を赤くしてうろたえる。
「ちょっと、高岡さん、セクシー過ぎるから早く服着て。」
「んだよ。お前が急に来るっつうからさ。」
俺は、ブツブツ言いながら奥の寝室でティシャツとスウェットに着替える。
だいぶスッキリして、俺は冷蔵庫から缶ビールを取り出すとカホからそれを取り上げられる。
「二日酔いだっていうのに、また飲むんですか? 高岡さんはこっち。」
と、カホは、氷が入った炭酸水にレモンを絞ったグラスを渡してくれる。
「はいはい。」
俺は素直にそれを受け取って飲み干して一息つく。
すぐに、カホはそこにおかわりを継ぎ足してくれる。

「あー、高岡さんのお部屋ー!久しぶりー!落ち着く。夜景も綺麗だし。」
とカホはソファにぴょんと飛び込む。

「記者の人、いたね。だから、私、ここの住人ですって感じで勝手わかった風にすまして入ってきちゃった。」
カホはいたずらっぽい笑顔で舌を出す。
かわいい。。。。
俺は目をそらす。