公開された今回の映画は、評判が良く興行収入もうなぎのぼりだそうだ。
それに加えて、俺の役もなんだかんだで評価されて、初めて助演男優賞なるものをいただいてしまった。

カドはカドで、番組のMCも持つようになり、俺たちはそれぞれピンで活躍していくようになる。
けれど、原点であるコントはなるべく劇場で二人で月一はやるようにしてもらっていた。

俳優をするようになり、俺のファン層もだいぶ広がり、女の子にキャーキャー言われる存在になってきたと自画自賛である。
撮影終わりに、役者仲間と飲んだりすることも多くなる。
共演した女優とも噂になったりして、よしのの公開告白も曖昧にしてるところもあって、俺はすっかり不細工なのになぜかモテる芸人高岡として扱われるようになってしまった。

今度は遊び人として世間からレッテルを貼られ、俺はそれに応えるようにそうであるように振る舞う。
ま、元から自分っつうのはあんまりない方なんだ。
それで許されるんだから、儲けもんだ。

モテキャラ、悪くない。