「ちゃんと食べてますか。少しは寝ましたか? 病院には?」

「え、あ、……うん。病院にはいってないけど、ちゃんと寝てたよ………ぶえっくしょい!」
シャツを脱いだ上半身裸のまま電話に出たから、悪寒が走って思いっきりデカいくしゃみをしてしまう。

「……あの、もしご迷惑じゃなかったら、今からそっちに行っても良いですか?」
「え!」
俺は動揺する。
「今、仕事終わったんです。お薬とか飲み物、何か食べられそうなもの買って行きます。 困った時は、電話するようにって、ご近所のよしみって高岡さん言ったでしょ?」
「え、いや、それはそっちが困った時であって、、、」
「この番号に、欲しいものとかメッセージくださいね。1時間くらいで着きますから。」

カホは一方的にそう言って電話を切る。

マジか。マジなのか!?

と、ととととりあえずシャワーだ。 汗かいた身体を清め、臭いロン毛もきれいに洗ってお迎えしなければ。

「ぶえっくしょい!」

もう一度大きなくしゃみが出た。