ソファに並んで、缶ビールをカチンと合わせる。
「お疲れ」
こんな風に、これから毎晩カホと一緒に晩酌ができる事が夢みたいだ。
すぐに触れたくて、カホのフワフワの茶色のショートの髪をすくようにして撫でる。
カホは少しくすぐったそうにしてクスクス笑う。
かわいい。。。
「くしゃくしゃってするのしなくなったね。」
「うん?」
「私のこと子ども扱いしてた時、よくやってたでしょ。」
「コレか?」
と、カホの髪を乱暴にクシャクシャっとする。
カホは、ヒャッと小さな悲鳴をあげて、目をつぶって頭をかかえる。
「もう!」
カホは少し顔を赤くして膨れる。 その表情もかわいい。
その顔が見たくてしてたんだよな。

俺は、笑ってカホの目を見つめたまま、乱れた髪を直すようにまた優しく撫でる。

好きだよ。愛してる。カホ。

心の中で呟く。
言葉にするのは、今はやめておこう。
そっとカホにくちづける。
カホは、嬉しそうにはにかんだ笑顔で、俺に甘えるように俺の胸に抱きついてくる。