「学生時代は、弁当のカケラも貰えなかったからね。
フットサルの後、自分だけ美味しそうな弁当食べてたもんな〜藤田。
やっと食べれたよ。結衣子ちゃんの手料理。
美味しかった。藤田は幸せ者だな。」
そう改まって言われると、すごく照れる。
「ここは、とても居心地がいいですね……。
……皆さん、少しだけ私の話を聞いてくれますか?」
麗ちゃん……?
突然、麗ちゃんが一人語りを始めた…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私、昔から、すごく成績のいい子だったんです。
教科書やノートは大体一度見たら覚えちゃうし、勉強で困ったことはなかった。
大学進学で、進路を決める時、担任の先生に言われたんです。
お前の成績なら医学部でも充分目指せるぞ、って。
それなら受けてみようかなって、安易に医学部を選んだんです。
今ならわかりますけど、そういう選び方、絶対しちゃいけないんです。
他の学部と違って、医学部医学科は必ず医師になる。そこをあまり理解せずに受けました。
大学に入ってからも、勉強は特に問題なく、淡々とこなしてました。
リア充って言うんですか。
勉強もプライベートも充実させて、もちろんおしゃれも楽しんで…って、生意気な大学生だったと思います。
でも、周りが、卒後どこの医局に入るか?
って話をしだした時に、私、何も浮かばなくて。
このまま、医者になっていいのだろうか?
そう、強く思うようになったんです。
一時期は、大学を入り直して、弁護士を目指そうか、とか、建築士もいいなぁとか、逃げ出すような事ばかり考えてました。
だけど、どれも現実的じゃない。
だったら、腹括って、医者をしよう!
逃げるのはやめて、医者の中でも、なるべく厳しいところへ入局して、自分の中の甘えを無くそうと思いました。」
「それはまた…すごい発想だね。
自分を追い込むというか…」
うん。廣澤くんに同意。
麗ちゃん、意外とM⁇
フットサルの後、自分だけ美味しそうな弁当食べてたもんな〜藤田。
やっと食べれたよ。結衣子ちゃんの手料理。
美味しかった。藤田は幸せ者だな。」
そう改まって言われると、すごく照れる。
「ここは、とても居心地がいいですね……。
……皆さん、少しだけ私の話を聞いてくれますか?」
麗ちゃん……?
突然、麗ちゃんが一人語りを始めた…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私、昔から、すごく成績のいい子だったんです。
教科書やノートは大体一度見たら覚えちゃうし、勉強で困ったことはなかった。
大学進学で、進路を決める時、担任の先生に言われたんです。
お前の成績なら医学部でも充分目指せるぞ、って。
それなら受けてみようかなって、安易に医学部を選んだんです。
今ならわかりますけど、そういう選び方、絶対しちゃいけないんです。
他の学部と違って、医学部医学科は必ず医師になる。そこをあまり理解せずに受けました。
大学に入ってからも、勉強は特に問題なく、淡々とこなしてました。
リア充って言うんですか。
勉強もプライベートも充実させて、もちろんおしゃれも楽しんで…って、生意気な大学生だったと思います。
でも、周りが、卒後どこの医局に入るか?
って話をしだした時に、私、何も浮かばなくて。
このまま、医者になっていいのだろうか?
そう、強く思うようになったんです。
一時期は、大学を入り直して、弁護士を目指そうか、とか、建築士もいいなぁとか、逃げ出すような事ばかり考えてました。
だけど、どれも現実的じゃない。
だったら、腹括って、医者をしよう!
逃げるのはやめて、医者の中でも、なるべく厳しいところへ入局して、自分の中の甘えを無くそうと思いました。」
「それはまた…すごい発想だね。
自分を追い込むというか…」
うん。廣澤くんに同意。
麗ちゃん、意外とM⁇



