あたしは、物心ついた頃には、目の色が片目ずつ違っていた。 左目が黒、右目が紅。 俗にいう‘‘オッドアイ‘‘っていうやつ。 後々聞いた話によると、親戚一同、この目を気味悪がってあたしを引き取ろうとはしなかったみたい。 しかし、施設でも周りからいじめを受けていた。 理由は一緒。 この目のせい… あたしは耐えられなくなって逃げだした。 夜の街へ…