殺し屋×暴走族



「人を殺す事が、どんな事かってくらい分かるよ。ただ、あたしのお母さんとお父さんを殺した奴みたいな、悪者を懲らしめたいの」

冷めた目をする小夜に、思わずこの俺が体を震わせた。


こいつ…

素質はありそうだが…


まだ、小学生だぞ。


殺らせてしまっていいのか?




…いや、いいわけがない。


しかし、殺し屋が少ないため、増やせという上からの指示もある。


「ねぇお願い、あたしにも悪者退治させて」


その真剣な眼差しに俺はとうとう折れた。