そんなある日の事だった。 「茂さん、血の匂いがする…」 「え…」 丁度俺は、仕事をこなしてきたばかりだった。 でも、返り血を浴びるなんてことは絶対にあり得ない。 血がついてるわけでもないのに、どうして… 「人を、殺したの?」 っ…!? 真っすぐ俺を見つめる瞳には、何の感情も読み取れなかった。