殺し屋×暴走族



雨の降る中、傘もささず、濡れながら歩く子ども。


俺は立ち止まって、しばらく見ていた。




すると、急に倒れたんだ。


周りを歩くやつらは見て見ぬふり。



俺は急いで駆け寄り、抱きかかえると、かなり体が熱かった。


来ていたジャケットをかぶせ、急いで家に連れ帰った。



誘拐と思われるかも、と思ったが、それどころじゃない。



時計を見れば、もう日をまたごうとしている。



こんな時間に子どもがなぜあんなところに…


親は何をしているんだ…



色んな考えがよぎったが、それもこの子が目を覚ました時にでも聞けばいい。


今は、この子の体調が最優先だ。