「え…」 信じられなかった。 出会ってすぐの子どもにそこまで言うなんて… もし、あたしが嘘をついてたとしたら… どうして… 「俺は、人を見抜く力はあるから。お前なら大丈夫って思ったんだ」 「…ありがとう」 もう一度泣きそうになるのを堪えて、絞り出す声。 頭を撫でてくれる男の人。 あたしはこの人に助けられたんだ…