そして念願の医大生になった時、私は学校の裏庭で、奇跡の再会を果たした。

それは小さい頃、私とよく遊んでくれた津田先生との再会。


『すみません、もしかして津田先生ですか?』

話しかけられた津田先生は、最初キョトンとしていた。

『はい。私は小児科の津田です。』

『覚えていますか?私、小さい頃先生にお世話になった、森川千奈です。』

『森川千奈……えっ!?千奈ちゃん?』

先生は茫然とした後、はははっと笑った。

『思い出した、千奈ちゃん。いつも風邪こじらせていた千奈ちゃんだ。』

『覚えてくれてたんですね。』

私達は抱きしめ合って、再会を喜んだ。

『それにしても、こんなに綺麗になってるだなんて。今、何をしているの?』

『それが、医学部の学生をやっています。』