第二章

あれから2週間ほど地元にいて家族や友達といつも通りすごして
また東京にもどった。
空港について思うこと。
また同じ生活の始まり。いつも空港についたら
思うことだった。
彼氏と別れ また夢1本に進む日々に戻っただけ。
地元にいた頃は家族、友達が居たからか、
元カレの事を思い出したりする事はなかったけど
1人になるとやっぱり少しは
心にぽっかり穴が空いた気分だった。

だけどそんな感情を忘れるのも時間はかからなかった。

それから半年ほどだったある日。
事務所から連絡があった。
私と事務所との契約がそろそろ切れるから
今後も移行せず続けるかの話だった。
正直 私は悩んでいた。

芸能界に進むことがずっと小さい頃からのゆめだたっから
本当になりたくて今までがんばってきたけど
もう20歳前の人生。
自分に自信が無くなってきていた。

そして、親とも相談をして
とりあえず、事務所と契約を終えて一旦
また地元に帰ることを決めた。
そう。ここで戻らず続けていたらきっと
また違った人生を歩んでたんだろうなっておもう。
私は自分には強いってずっと思ってたけど
本当はすごく甘くて弱い。
ただただ 自分のことがこわかっただけなんだろう。

母や父がとりあえず帰ってくる?って言葉に
迷いもなく そうするよ。って
言えたことが 今考えたら
ほんとにそれで良かったのかな?って。

人生の分かれ道がここで決まってしまった。