~長月side~
弥生は普通に会話しててといったけど…
大丈夫かしら?
私は言われた通り、新と普通に話していた。
すると、あるひとりの男が私たちに話しかけてきた。
この男かしら…?
私は気づかれないように一瞬新に目配せをした。
彼もうなづいてくれたからきっとそうね…
「こんにちは、夜蘭さん、卯月くん。」
ん…?
なんか…この喋り方聞いたことある…
……そうだわ!
「ごきげんよう…稲嶺くん。」
「こんばんは、稲嶺…」
彼は、私と新の通っている学園の同じクラスの稲嶺 晴葵(イナミ ハルキ)くん
「覚えててくれたんだ、僕の名前…。」
彼はそう嬉しそうに笑った。
そういえば…でも…あれ?
「クラスメイトの名前くらい覚えてるわ。でも稲嶺くんはなぜこのパーティーに?」
「僕、稲嶺家の息子だからね」
稲嶺家…?
…あぁ、そういえばいたわね、そんな貴族。
でも、位は低かったはず…
確か…No.47貴族だったはず…
貴族は一応…No.50までだったから相当下よね…
「稲嶺、よく見つけたな。俺達のこと…」
「あぁ、そりゃね。だって主役は長月さんだし、目立ってたよ。」
稲嶺くんが何故か新のことを少し睨んでいる…
それに、彼の周りには少し黒い空気がまとっている…
弥生…
すると突然…
「きゃー!!」
何?!
私は少し遠くで聞こえた悲鳴の方へ目を向けた。
