「そんなことより、早く入るわよ。もしもの時守ってくれなかったら水無月くんとは婚約破棄だからね。」
そう、お互いが婚約者候補同士だと知り、水無月くんが少しおかしくなった頃、正式に彼が婚約者になった。
一応、両者の同意の上で。
まぁ、私が水無月くんと婚約者同士になったのは、パートナーだから。
どうせなら、すぐに頼れる人の方がいいでしょう?
まだ頼ろうとはあまり思ってないけどね…
「守るに決まってんだろ。俺の大事なパートナー兼婚約者さんなんだから。あっ、弥生。」
「何?」
「俺言わなかったっけ?俺の事名前で呼べって。なんか、苗字呼び少し寂しいんだけど?」
そう言ってしゅんと項垂れる彼。
それは子犬が耳を垂らして上目遣いで見てくる姿のよう。
うっ…
「わかったわよ。早く行くわよ…愛斗。」
「あぁ、行くか。」
お互いが少し赤い照れた顔をしながら会場へと入っていった。
すると直ぐに色んな人達に囲まれる。
それもそうよね…。
だって王族の私と、水無月家の長男がいるんだもの。
オマケに愛斗はかっこいいとても整った顔立ちだし…
ぜひウチとと思い、もの凄い人達がやってる来るのだ。
はぁ、めんどくさいわ。
あれやるか〜
私には婚約者がいるのよ。縁談は持ってこないで作戦。
「すみませんが、みなさん。私と彼を通していただけないでしょうか?」
「俺からもお願いするよ。行かなくては行けないとこがあるんだ。」
