いきなり大きな声を出すお兄。
あまりにも不意打ち過ぎて、びくりと私の肩が跳ね上がる。

びっくりしたぁ

『どしたの、ふぅにぃ』

『忘れてたコッコの髪、』

『かみ?』

私の髪の毛がどうしたと言うのか、お兄は髪の毛を指刺した後、片手で自身の目元を覆う。

『いや、コッコお前明日から学校だろ』

『え?うん?』

『職場はズラで誤魔化せても学校は無理だろ、』




ぽつり、と零された一言。

言葉を理解する前に、思わず首を傾げれば自分の髪の毛がサラリと揺れた。

視界に入る、普段と変わらない私の地毛


色素が抜けたような白髪に、淡い紫色がかった毛先。暗い所でみれば全部、髪が白髪に見えるけど陽の光が当たれば淡い紫色に見える。

悪く言えばシラガ
よく言えば‥‥なんだろうね



両親、外人さんなんだよね。って、言われたら納得できちゃうかもだけど、残念ながら両親は日本人。


何がどうなって、こうなったのか。

お医者さんもお手上げだったとか、なんとか。

で、極め付けに黄色の瞳。

黄金色、なんて言う人もいるけど普通に考えて気味悪がられるから、いつもはカラコンしてるんだけど、



あ、今日カラコン入れるの忘れてたっ

しかもカツラもっ