私と梓瀬君は屋上でお昼をしているのです。
いやしていると言うよりさせられていると言った方が当てはまるかな。

30分前……
「未紅ー!お昼食べよー」
私は未紅にお昼を食べようと誘っている時
後ろから声が聞こえた。

「宇月さんちょっと楓奈借りていいかな?」

表の王子様フェイスで微笑む。
「え、梓瀬君!?」未紅は真っ赤になる。
「いいかな?」

もう一度梓瀬君が未紅に聞く。

「勿論です!どうぞどうぞ」
(未紅は幼馴染をあっさりと売ったの!?)

「行くよ」
梓瀬君に手を引かれて教室を出ると教室の方から
「梓瀬君!?何で!?」とか「二人付き合ってるの!?」などの女子達の声が聞こえた。