そもそも何で蒼と琥珀は私たちを迎えに来ているのか。
別に私たちは幼なじみだが、常に一緒に帰ったりしてはいなかったはず。どちらかといえば朱と一緒に帰っていた記憶の方がある。今は通う校舎が違うので一緒には帰れないが。
「え?じゃねぇ。遅れるだろうが、当主集会に」
「あ、あぁ。当主集会か」
呆れたようにそう言った武の言葉により全てが繋がったと私は納得する。
当主集会とは葉月家、冬麻家、春名家、桔梗家の四つの名家の次期当主が集まる集会である。
この集会で主に私たちの管轄について話し合いが行われる。
あまりにも久しぶりすぎてわからなかった。
「急いでよー、2人とも。今日は僕たちだけじゃないんだからねぇ」
教室の入り口から蒼が私たちを急かす。言葉こそ一応私たちを急かさせてはいるが、声音はとりあえず言ってます感が満載だ。
「できた!ごめん、武!行こう!」
私は武と蒼の小言と急かしを聞きながら急いで鞄に必要なものを詰め込むと武に申し訳なさそうにそう言った。
そして、
「遅れてごめん!蒼、琥珀!」
蒼と琥珀の元へ急いで向かいながら武と同じように私は2人にも謝罪の言葉をかけた。



