だが、今はそうではない。
「今はむしろ大切」
私にとって人間はもうどうでもいい存在などではない。
1度目の人生が最悪すぎて忘れていたが私は確かに周りの人たちに大切にされていた。
2度目の人生でそれを感じる度に本当に世界を救いたいと思えた。
そしてより良い世界へと変えていきたいと思った。人間と妖が共存する世界へと。
『理解に苦しむ。俺は元から人間が憎かったがお前の件があってからますます憎くなった。お前を傷つけた全てを俺は滅ぼしたい』
「…遠慮して欲しいな」
私の話を聞いても尚、龍は嫌悪感剥き出しのままで、私へのめちゃくちゃ大きな感情を感じずにはいられない発言をし、私は思わずまた苦笑いを浮かべる。
今度は龍が世界を滅ぼしかねない勢いだ。
1度目も私の死に絶望した誰かが世界を滅ぼしたと神様が言っていたが2度目もこのままでは私が原因で世界が滅びそうだ。
「で?襲撃について知っていることはない?」
『…』
私は改めて先程の質問を龍にする。
すると龍は黙った。
喋りたくないのだろうか。



